今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
「じゃあ、行くから」

 踵を返して、立ち去ろうとした彼女を航太が呼び止める。

「女子部の練習は?」

「今日はこれで終わり」

「俺の方はまだあると思うから、どうする? 先に帰っとく?」

 航太の問いに、口を一文字にして、
 うーん、どうしようかな、みたいな顏で、しばらく考えていた彼女。

 何気ない仕草が妙にかわいい。

「待っとこうかな? いい?」

 
「うん。わかった」

「後でね」



 そういった彼女は、今度こそ本当に俺達の前からいなくなった。

 
< 50 / 566 >

この作品をシェア

pagetop