今も。これからも。ずっと、きみだけが好き。
 反対側だから、横断歩道を渡るのが面倒だけど、広い道路だから、仕方がない。
 信号が青になったと同時に駆け出してゆく。 



 人混みをかき分けて、やっと、後ろ姿を見つけて、

「陽菜」

 呼ぶと、振り向いてくれた。


「歩夢」


 僕は驚いた顔をしている陽菜の首筋に抱きついた。

 
< 87 / 566 >

この作品をシェア

pagetop