キツく抱き竦めて



「お待たせ」

「いや、勝手に来た俺が悪いんだし」





いつものように助手席に乗り込むとのりくんは苦笑いをしてから、ラジオのボリュームを下げた。





「今からご飯?それとものりくんの家??」

「今日は話したい事があって、とりあえずこんな所にずっと停めておく訳にもいかねぇし出す」





いつもののりくんじゃない気がする。


いつもと違うのりくんに違和感を感じながら、久しぶりに会えた嬉しさにその違和感を気にしない事に決めた私は、仕事の事やのりくんと会えなかった間にあった事を話続けて。


いつの間にか車はファミレスの駐車場に停まっていた。





「今日はここでご飯?」

「ああ、うん。ここのファミレス好きだって言ってたろ?」

「うん。グラタンが絶品なんだよ〜」



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