久しぶりだね初対面
…見間違いでなければ…小用のための便器が、ここにはなかった。

冷や汗が頬を伝う。

もしかしてここ…。

「女子トイレか…!?」

あまりのショックにそれっきり言葉を失う。

まずい。

ヒジョーにまずい。

このまま出て行ったら…誰かに見つかったら…俺は変態扱いじゃないか!

そう思っていると。

「!?」

話し声と共に、数人の女性がトイレに入ってきた。

俺は思わず口を塞ぎ、息を殺した。



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