久しぶりだね初対面
そりゃあそうだろう。

昨日までは見ず知らずの双葉だったが、もう今の俺にはそうじゃない。

何せ一晩で11年分の付き合いをしてきたんだからな。

俺は双葉の顔をまじまじと見る。

「な、何よ…」

恥ずかしそうに顔を逸らす双葉。

俺はクスッと笑った。

「中三の時のポニーテールもいいけど、そのツインテールも似合ってるぜ」

「え…」

双葉は目を丸くして、俺に顔を近づけた。

「久我君!思い出してくれたの!?」

「…さぁね」

俺はなおもクスクスと笑って見せた。



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