夢見る唇
すると溜まっていた涙がスーッと

頬を伝った・・・


「由美・・・悲しい思いさせてゴメン」

そう呟いた悠斗は、私の前に立つと、

温かな唇を、私の唇に重ねた。


…私は驚いて、目を開ける。

悠斗は、そっと唇を離した。


「仕事の時は電話する・・・

休みの時は、必ず帰ってくる・・・

だからこうしてまた、大好きな由美の唇にキスさせて」

悠斗はそう言って、照れたように笑った。


「私も悠斗・・・大好き」

離れると分かって、初めて気づいた悠斗への気持ち。
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