【短編】僕は教師、君は生徒。-Summer Triangle-



二人とも口を閉ざし

静寂が二人を包む。



しばらくして

僕の口から零れたのは

微笑みだった。



「…なぁ、古橋。

お前はどれくらいでこの数字を読みとけた?」


古橋は一瞬目を丸くすると


「417 の数字が表にも裏にも書いてあったんで

名字かなと思ったら後は早かったです」と


ナツによく似た微笑みを浮かべた。



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