【イメージポエム】書きます※野イチゴBerry作家さま作品へ
17さち♪様【希望という名の贈り物】
【希望という名の贈り物】無口で無愛想な彼。
時々、憂いに満ちた顔をする。彼には秘密があった。
優等生を演じる文恵は
彼に出会い、彼の前なら素顔の自分をさらけ出せた。
だが………。
百人一首を絡ませながら進行する作品に作者の巧みさを感じます。

――――

『もろともに/あはれと思へ山桜/花より外に/知る人もなし』

無口で無愛想

そんな印象の貴方が好きだった

内に秘めた優しさも温もりも

貴方の前なら
素顔の自分をさらけ出せた

辛いこと悲しいことも
楽しい語らいも
すべてを貴方と共に
分かちあえたら


そう――思った


傷つけ悲しい思いもさせた
傷つき辛い思いもした

それでも
過ごした日々が
貴方が愛おしかった



移ろう日々の中

人の思いは
時に哀しくて
時に優しくて
思い通りにはいかないけれど

それでも……
いつか願いは叶う
叶えられる

そう――信じて


百人一首
歌に込められた様々な
想いと愛の言葉を
噛みしめながら

貴方との日々が
1つ、また1つ甦る


愛してる
愛している
貴方を――

貴方からの文は
私の元に届くと
信じていいですか?

私からの文は
貴方へ届きますか?


希望という名のラブレター


わたしは
貴方を愛してる
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