『紅』PV数1000000(祝)御礼企画 ~短編小説~
「まさか…、綾香?」
「ピェ?」
蓮?
「お前から綾香の香りがする。…お前、綾香だろ?」
「ピェェェェェッ!」
その言葉を聞いた瞬間、さっきまでの飛翔の愛の告白などスッカリ忘れた私は、蓮の胸にすがって泣きじゃくった。
あぁぁぁぁぁ…、
蓮が私の事をすぐに分かってくれたぁ~!!!!!
「綾香…だよな?」
蓮の言葉にコクコクと頷く。
すると蓮の空気が柔らかい物へと変わり、私を抱きかかえながらまた頭を撫でてきた。