敵恋カンケイ。~双雷VS神亀~






 みんながあたしを見るその目は、いつも冷たくて温かみなんてなにもない。




 ねぇ、あたしに出てってほしいなら言ってよ。



 そのときは、「わかった」って言ってあげるから。



 みんなのことを想って、辞めるから。





 あたしは……みんなのことを大切だって思ってるのに。



 みんなは、違うの…?






 あたしの居場所なんて、もうどこにもないんだ。



 あの日から、あたしはずっと独りなのかもしれない。








 家だって、パパとママはいないし寂しい。



 この洋館だって、あたしがいないほうが楽なんだ。きっと。



 学校だって、偽りの姿になれなければ過ごせない。






 ―――でも、生きなきゃ。あたしは、生きなきゃいけないんだ。


 あの子の分も………。








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