マジで恋した5秒後




目の前の野原もその音……声に気づいて私の後ろを覗き見る。


私も『ギギギー』っと音を立てる勢いで見れば…








後ろにはさっきすれ違った時の香りが仄かに香って…










さっきまで親指を指して野原に聞いていた人物が、




『クスクス』と笑いながら私の後ろに立っていた。















「………ひ…平野先輩……」







それはさっき知ったあなたの名前。






声も口も顔も…私の身体全てが引きつっているのを体感した。







 
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