手に入れたいのはお前だけ。
「ーーーあ、あったわこれね」
先生が探してくれた上靴を、あたしに差し出す。
緑の上靴。あたしが今欲しいと思ってたもの。
「ありがとうございます……!」
「無くなったって言うからこれ貸すけど。いじめならちゃんと相談しなさい」
「……はい」
「わかったらもう行くこと。朝礼始まっちゃうわよ」
「ありがとうございました」
相談しなさい、って。
やっぱり先生なんだなあ。
まずは、深高くんに相談しなきゃ。