手に入れたいのはお前だけ。
初めて訪れるところは、誰だってドキドキするはずだ。
ーーーそれが好きな人の家ならなおさら。
「「お邪魔しまーす!!」」
ブラウンメインで暖かみのある三階建ての由くんの家は、広い庭にたくさんの綺麗な花が咲いていた。
お手入れも行き届いて、お母さんの趣味がガーデニングだってことがわかる。
玄関を開けると、柱に体を預けた暗い顔の由くんがいた。
「由きたよー」
「深高くん、今日はお世話になります」
茂木くんに続いて、美喜ちゃんも挨拶をする。