手に入れたいのはお前だけ。
ふたりだけのヒミツ
「深高くんっ!!」
勢い余って大きな声を出し過ぎたらしい。
廊下にいた人たちが、あたしの方を振り返った。
う、うわぁぁ!あたしとしたことが!!
すみません、と周りの人に頭を下げていると、頭の上に影。
「ふっ、はは」
「――え?」
そして聞こえた笑い声に顔を上げると、笑顔の深高くんがあたしを見ていた。
「深高、くん?」
「どうしたの?そんな真っ赤な顔して」
「え、ま、真っ赤!?」