手に入れたいのはお前だけ。
そう言われてみれば目的地はお前の行きたいところでいいよ、とあたしに任せてくれていた由くん。
だけどあたし、由くんの苦手なものとか聞いてなかったよね……。
よりによって、海がだめだったとか……。
「……ここまで来たんだし、行くか」
「えぇ!?嫌だったら今からでも他のとこに……」
明らかに嫌そうじゃんか!
だけどいろいろ言ってるあたしの手を掴んで、由くんはどんどん海に近づいていってる。
砂浜は、もう目の前だ。