手に入れたいのはお前だけ。
「……着いたぞ」
そう言って降ろされたベッドの上。
海の家の医務室っていうのは、学校の保健室とはちがってひとつの部屋にベッドが置いてあるだけの殺風景な部屋だった。
人気もなくて、なんだか暗いし。
……ここにあの男の子とふたりきりになったりしなくてよかった。
「ほら、水」
買ってきてくれた水を手渡され、あたしは勢いよく飲んだ。
体の中に冷たい水が入ってきて、気持ちいい。
やっぱり熱中症だったのかな?