手に入れたいのはお前だけ。
「千澄」
「うわわっ……た、食べられたいです!!」
「なに言ってんの?」
「へ?」
はっと気がつけばいつもの帰り道。
隣には怪訝そうな顔の由くん。
あ、そうだもうさっきの会話はとっくに終わっちゃってたんだった。
「なに、食べられたいの?」
「え…………」
由くんの手が肩に伸びてきて、そのまま引き寄せられた。
そうだあたし今、食べられたいって言っちゃった……?
うわわわわ。