手に入れたいのはお前だけ。




「……もしかして。見たこと、あるの?」



深高くんを見ると、ゆっくりとあたしを見た。
優しい視線があたしに向けられる。



「うん。いつも見てる」



「え!?」




かぁ、と顔が熱くなる。



いつも見てるって、なに?!
嘘でしょ!なんで!




「何をしてても可愛いと思うよ」



「はっ?!」



サラッとそんなことを言ってのける深高くん。



なんだか、さすがって感じ。
さすが学園のツートップ。


女の子の気持ちがよくわかってる。



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