手に入れたいのはお前だけ。
「あれ、浅田ちゃんだ。はじめまして、茂木奏太です」
そんなやりとりを横で見ていた奏太が、ピンときたのか笑顔で手を差し出した。
俺の次に奏太を見て、一瞬千澄の瞳が揺らいだ。
ーーーほら、こんな顔見たくなかった。
「……あ、はじめまして……」
「うわ〜すごい可愛い子じゃん。同じクラスだったなんて思わなかったよー」
ぶんぶんと繋いだ手を振って、奏太がなんともなくそう言った。
そのあとも何か奏太が話していたけど、その間千澄はなんとも言えないような顔をしていた。