夢蝶 ~なによりも大切なもの~
「………伊月さんって、まだ寝たきりなんだよな?」
ふと、顔をあげた海斗がいう。
『あー、そうなんだけど、もうすぐ起きるよ。』
「「「「「は?」」」」」
そんな、みんな、ハモんなくても…。
『撃たれて寝てる間に伊月兄と話したの
過去を話す気になったのも伊月兄に背中押されたからなんだー。なんて、こんなこと言っても、信じないか(笑)』
…うぅ。みんなの苦笑いがやばい。
でも、だって、本当のことだもん。
私、嘘言ってないーーー。