夢蝶 ~なによりも大切なもの~


「きーまり!」ってなんだよ、軽いな。

と、半ば強引に決定した。


『ん、じゃあ、明日からよろしくね?』


「はいよー。じゃあなー。」



そう言って、れっちゃんは

理事長室を出て行った。



…さてと。


私は、だいちゃんを見る。

『………(黒笑)』


「……ビクッ……か、柑奈……。」


お、さすが!

寝てても殺気感じるか!!


『おはよ!あのさ?寮帰るからカギちょうだい?』


「あ、あぁ、カギだな。」



だいちゃんは、そそくさとカギを探し

私に、渡した。


「最上階だから。
明日の朝こそ、8時にこいよ?」


『おー、分かった分かった。』



だいちゃんに、軽く返事をして

私は、理事長室を出た。


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