年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 式は順調に終わった。森の中にある小さな教会、美容室で綺麗に整えられた私は自分で言うのも何だけど別人みたいだった。二人っきりの式だったけどオルガンの演奏もあったし、静かな式は厳かな感じさえした。神父さんに誓い、誓いのキスをし、互いの腕に時計を留めた。ちょっと不格好なウォッチピローもサテン地の布とリボンは輝いてそれなりに見えた。

 フォトスタジオのカメラマンに記念写真を取ってもらい、そのあと由也くんが持参したデジカメで何枚か取ったあとはそのままホテルに帰った。ちょうどチェックインの時間と重なりフロントで注目の的になった。新品のオートクチュールのドレスは目を引いたと思う、数人にドレスサロンの名を聞かれたから。ちょっと鼻が高かった。携帯でも写真を撮り、鎌谷に送ってやった。

 部屋に戻って着替える。ドレスを壁に引っ掛けてうっとり眺めた。由也くんは持ってきた望遠鏡を組み立てている。

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