年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「で、いつだよ、手術」
「来週の金曜日。午前中に入院する」
「そっか……。なんか必要なモンあるか?」
「ううん。1泊入院だし特に無い」
「で、ボンボンとはどうすんだよ。堕ろしたこと黙っててやっていけんのかよ」
「別れようと思う」
「そっか……」


 鎌谷はアイスコーヒーを一気飲みした。節電なのか空調がイマイチ効いてない。私もジュースを飲み干した。


「お代わり飲むか?」
「うん。あ、私が」
「いいから座ってろよ」
「うん……」


 いつもならコーヒーを飲む。でもカフェインは赤ちゃんに良くないと聞いてなんとなく避けた。産むわけじゃない。生きてお腹から出ては来ないのに無意識にしてしまう。これも本能なんだろう、今の私には無駄な母性本能。ドリンクコーナーから飲み物を取って帰って来てから鎌谷は黙っている。呆れてるのか怒ってるのか分からないが窓からの外の景色をじっと見ていた。私も何かを喋る気力も無かった。
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