年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)

「綾香さん、ごめんなさい」
「ご……」


 私は言葉を失った。由也くんの立場は分かった。でも唐突すぎる。


「ごめん、って。ごめんじゃないよ」
「でも」
「何で勝手に決めちゃうの、何で勝手に悩んで決めちゃうの??」
「……」
「私にも少し考えさせてよ。ね、ね?」


 とりあえずその日は何も決まらないまま由也くんは帰宅した。





< 30 / 600 >

この作品をシェア

pagetop