年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 由也くんとはまたギクシャクし始めた。由也くんと付き合い始めて7年、普通のカップルだってよくある話だと思う。パートナーのそばに自分以外の異性がチラチラすれば距離も置きたくなる。


「またボンボンとうまくいってねーのか」


 鎌谷は俺様コーヒーを啜る。


「俺が送ってったせいか?」
「そ、そんなことないよ」
「お前は嘘つくの下手くそだよな」


 由也くんに、他に幸せにしてくれる人がいるなら身を引くと言われたことはある。あのときはそんな人はいなかったし、実際有り得ないと思っていた。だから由也くんは私のことを、幸せを考えてくれてるって安心した。

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