年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「気持ち的にはどうなのよ」
「別に。旦那さんとは義務ですからあ。だって下手だし。やっぱり既婚歴の長い方が上手ですよね♪」
由也くんも綿菓子と結婚したら義務的にやるんだろうか。気持ちがあるから抱くんじゃなくて、義務。それなら許せるだろうか。でも由也くんのことだ、ちゃんと綿菓子の愛撫もして気持ち良くさせてあげるだろう。前菜が届いてツマミにしながらグラスワインを飲む。義務に加えて、可愛いから抱くとか若くていいから抱くとか気持ちが少しでもあったら私は気が狂いそうだ。
「先輩、どこに引っ越したんですか?」
「あそこ。あのグレーの建物、見える?」
「ローン組んだんですか?」
「一括。買ってもらった」
「その腕時計の人ですか?」
「うん」