年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
「で、彩乃は離婚すんの?」
「……」
急に彩乃は静かになった。
「別れました」
「で、いつ再婚するの?」
「再婚しません」
「あんた、私をおちょくっ……」
「別れたのはカフェのご主人の方ですう」
「はあ?」
「所詮男なんて、若い女の子がいいんですよね」
」
彩乃はため息をついた。ああ、こいつもため息ついたりするんだと少し驚いた。いや待て、散々私に若い女はそれだけで価値が高いと息巻いていた彩乃。その同じ台詞を悲しげに吐く、とすれば。