年下彼氏はライバル会社の副社長!(原題 来ない夜明けを待ちわびて)
 翌日仕事上がりに小料理屋に行く。鎌谷も一緒。カウンターに座り鎌谷と徳利を差し合いながらおでんを摘んだ。


「へえ。デブ専の癖に案外ロマンチストだな」
「体型の好みとロマンチックは関係ないでしょ」


 週末、時系列を逆さにデートした場所を巡った。最後に橋の上で付き合う前の状態に戻ろうと提案された。握手をしてそこで別れたと話すと鎌谷はそう言った。鎌谷は私の猪口が空くとすぐに継ぎ足し、女将さんに熱燗を追加する。


「割に元気で安心した」
「へ?」
「“デブ専に見捨てられたら生きてけない、死ぬう~”って喚くと思ってたから」
「うるさい。それにデブ専じゃなくて由也くん」
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