続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
それから慎ちゃんのところの家政婦さんが作ってくれたカレーを食べ終えたあたし達は早速泳ぐことになった




海で泳ぐなんてかなり久しぶり




お母さんが出て行く前まではよく家族で夏休みは海水浴・・・・なんてよく行ってたんだけど




窓に映る海を眺めながら思いを馳せた




あの頃は家族がバラバラになるなんて思いもしなくて・・・・




ごく普通のなんでもない一日がずっと続くって信じて疑わなかった




お母さん・・・・今のあたしを見てあたしだってすぐに分かってくれるだろうか




いけない・・・今はそんなこと考えちゃいけない




せっかく楽しみにしてきたキャンプなのに・・・・しっかりしなくちゃ



あたしは思いを振り払うように鞄から水着を取り出すと着替える為に寝室へと足を向けた




部屋をノックすると蓮はすでに着替えたのか返事が返って来る




そっとドアを開けると白い海パン姿の蓮の姿




程よく焼けた肌に筋肉質の鍛えられた体が眩しい・・・・ってあたし・・・何言ってんだろ




一瞬頬を染めて蓮を見たあたしを・・・蓮は見逃すはずはなく・・・



「何、見とれてんだ?早くしねえと遅れるぞ」




見とれてって・・・・はい、見とれてました・・・・なんて言えないよね



ますます赤くなるあたしをよそに蓮の視線はあたしの持っている水着に注がれていた












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