続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「んなこと言われたらあたりまえだろとしか言えなくてさ・・・・・でも、絶対手え出すんじゃねえぞなんて低い声で言われちゃったから俺もむきになって東條君が金髪美人と浮気でもして莉子泣かせるようなら俺遠慮なしで俺の女にするって言ってやった」



そう言ってケタケタ笑う慎ちゃんはどこか寂しげで・・・・



薔薇色に染まる空を二人でぼーっと眺めていた




言葉は交わさなくても慎ちゃんとふたりでいる空間はなんだか心地よくて・・・



あたしはこんなふうな時間を過ごすのも悪くないな・・・・なんて思っていた



「でも・・・・・莉子聞いてくれる?」




「なに?」



「彼が莉子の手を離したときは・・・・俺は遠慮なく莉子を俺のものにする!それだけははっきり言っとくよ・・・だからまあ・・・淋しくて人恋しくなったらいつでも胸を貸す!何事もなく晴れてふたりが一緒になった時には、その時には潔く莉子のこと諦めるよ・・いいね?」





慎ちゃんの言葉にあたしは黙って頷いた



この時のあたしは蓮がアメリカに旅立って淋しかったけど信じる気持ちのほうが勝っていた




蓮のことを信じて待っていれば明るい未来があると思って疑いもしなかった




俺の言葉だけを信じて待ってろ・・・・




あたしのぽっかりあいた心の隙間をその言葉だけが支えていた




あたしは蓮を信じてる・・・・薔薇色の空にあたしの消え入るような声の呟きが響く



聞こえていないと思っていたけれどしっかりと聞こえていたようで慎ちゃんが複雑な思いで聞いていたことなど知る由もなかった





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