続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
第17章
「本日のおすすめのコーヒーおふたつですね?ホットでよろしいですか?」



「はい、ホットで・・・・」




「サイズがMとLとございますが」




早いものであたしがバイトを始めてから二週間が過ぎた



学校が終わってからわずか三時間程度だけど駅の中にあるせいなのかいつも店内は満員御礼状態



今日も自転車を走らせてバイト先に向かう



ロッカーで制服に着替えると同じバイト仲間の大学生、夏恋さんが早々と来ていて鏡の前でエプロンを締めていた



「あら、莉子ちゃんこんにちは~相変わらず早いわね」



「こんにちは~夏恋さん!あたしが一番かと思ったのに・・・」



「ふふっ・・・莉子ちゃんもなんとか仕事に慣れてきたみたいだし、美由紀さん大きなお腹抱えて働いてるから少しでも早く上がって欲しくて早くきちゃうのよ」





この駅から二つほど行ったところにある大学に通う夏恋さん



今週いっぱいで産休に入る美由紀さんを夏恋さんはとても慕っていてとても仲がいい



結婚7年目で待望の子供が生まれるとあって美由紀さんはとても幸せそう



あと数日で産休に入る美由紀さんを早く休ませたくて夏恋さんはいつも早く仕事場に入る




あたしも美由紀さんが産休に入るから助っ人に呼ばれた訳なんだけど最初の頃に比べたら何とかマシになったという程度



夏恋さんが慣れてきたなんて言うけど・・・・あたしなんてまだまだだ








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