続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
「とても言いづらいことをこれから言うけどいいかな?」



「はい・・・・」



あたしは不安にさいなまれながら先生の話に耳を傾ける



もしかして、お腹の赤ちゃんになにかあったのかな?



だとしたら・・・・どうしよう!



蓮・・・・・赤ちゃんを守って!



あたしは祈るような気持ちで手に汗を握りながら聞いていた



「実は、ここに筋腫があるんだけど・・・解るかな?」



先生はエコー写真を見せると親指くらいの赤ちゃんの隣にある大きなこぶのようなものを指さした



「子宮筋腫って言って良性の腫瘍なんだけど腫瘍自体は良性のものだからなんの問題もないけど赤ちゃんがいるとなると話は別だ・・・リスクが伴う・・・流産や早産する確率が格段に高くなるから注意が必要なんだ、安静が必要だからくれぐれも無理は禁物だよ!いいね」



それから先生の言葉が頭のなかでずっと響いていて帰りはどうやって自宅まで帰ったのかあんまり覚えていない




涼くんに途中まで送ってもらったけど・・・・心ここにあらずでさよならしたあたし



変だなって思っただろうな・・・涼くんに悪いことしちゃったかな



でも流産や早産する確率が高いなんて・・・・どうしよう




赤ちゃん大丈夫かな、頑張って大きくなって!



あたしはそうつぶやきながら窓に映る茜色の空を見上げていた
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