続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
あたしは痛みを堪えながら必死で走る



もう駄目!走れないよ



足がもつれそうになりながらもやっと見えてきたのは公園の出口




大通りを抜けると繁華街で人も多いし車も多い



人混みに紛れてこいつらを撒けるかも




そう思ったあたしは残った力を振り絞って出口へと向かう




だから気が付かなかった



ぽつぽつと降り出した雨



滑りやすい道路




公園の出口にある階段に・・・・





足が限界を超えたのかずるっと足を踏み外すのがわかる




目の前が真っ暗になり体が何度もバウンドして宙に浮く




咄嗟に赤ちゃんを庇ったけれどいいようのない痛みが全身を貫くのがわかった



あ・・・・赤ちゃん!!あたしの赤ちゃんが




遠のく意識の中・・・・頭の中を過るのは赤ちゃんのことと愛しいあの人の笑顔だけだった




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