続・溺愛協奏曲  蓮と莉子の甘々な日々
第6章
そんなあたし達を穏やかな瞳で見つめながら慎ちゃんは蓮とあたしの出会いから今までのこと



矢継ぎ早に質問しながらあたし達の話を聞いていたんだけど、結婚の二文字が出た途端少し顔色が変わった・・・・ような気がした




慎ちゃん・・・・何か気に障るようなこと言ったかな?



黙りこくったままの慎ちゃんをあたしはどうすることもできずにただ打俯いたまま拳を握りしめていた



「ふたりはもう将来の約束をしてるんだね・・・・」




慎ちゃんの声が耳に響く・・・・



ニッコリ微笑むその姿はいつもの慎ちゃんに見えたけれどなんだかずいぶん無理をしているような・・・・・そんな気がしたのはあたしの気のせいかな




「ああ、そうだ・・・・俺は莉子にプロポーズした、莉子も快く了承してくれたからこいつが
高校卒業したらすぐ一緒になるつもり・・・だから龍音寺さん!莉子の幼馴染として俺たちの
こと認めてくれないだろうか、莉子の為にもこの結婚を祝福してやってくれないだろうか」



「東條くん・・・・君は・・・」




蓮の意外な一言に驚いたような慎ちゃん



蓮はこのことを言いたくて今日、ここに来たんだね



あたしにとって慎ちゃんは大事な幼馴染だって知っているから・・・・だから・・・




「それは随分と残酷な申し出だな・・・・東條君は俺の気持ち知っててそんなこと言ってんだろう?」



「龍音寺さん!俺は「長年の思い人を諦めて他の男のものになるのを祝福してやるほど俺は人間が出来ていない・・・東條君、俺は俺なりのやり方で莉子を自分のものにするけど・・・」



慎ちゃんはそう言い放つとじっと蓮の瞳を食い入るように見つめた
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