死んでしまった青い鳥
その邪気のない笑顔に私は毒気を抜かれてしまう。
私はあなたの浮気デートを目撃した人ですよ?
しかもあなたの元彼女は私の親友ですよ?
なんかもうすでに帰りたくなってきた。
「このメモを書いたのは青山くんでまちがいない?」
私はポケットに忍ばせてきたメモを見せる。
もしかしたら、いたずらの可能性もある。
青山くんにも同じものを私からということにして持たせておいて
二人そろったところを激写! 校内新聞に貼り出し! 浮気男! 神にそむいた男女!!
とかやられそうで怖い。
「僕だよ、水野さん。来てくれてありがとう」
そして爽やかに笑う。
この笑顔に女子は騙されるんだろうな……。
「用件はなに? 教室で話せないってことはなんか後ろ暗い話なんでしょ?」
「ずばずばくるなー」
なんて言いつつもやっぱりにこにこ。
「僕は別に教室で話しても構わなかったんだけど、桑島さんが気にすると思って」
「え? そっちの心配がメイン?」
「うん」
美緒がいて気まずいなら分かるけど、青山くんは別にそうじゃないらしい。
というか美緒を傷つけたくなかったかららしい。
なんか心配するところ、ずれてない?
天然なのかな。