天体観測の夜は月に願いを… 

祈織 2


  ~~~ 祈織side ~~~


観測会の日、美咲と一緒に行きたかったがバイトが入った。

美咲を狙っている奴は多い、心配だったが仕方がない。

学校へ着くと来客用の入口から入ると体育館へ通じる廊下の方から

話し声が聞こえてきた。

測定帰りの部員か?耳を澄ませると聞き覚えのある声。美咲?

足音を潜め話し声の方へと近づいていくと話し声から争う様な

声に変わった。

暗い廊下に目を凝らすと美咲を押さえつけ首筋に唇を這わせる

三上の姿があった。

頭にカッと血が上り、普段の自分からは考えられない怒気を

孕んだ低い声が出ていた。

美咲は声を聞き、弾かれたように僕の胸に飛び込んで来た。

ガタガタと震え青ざめている。

三上を殴り倒したい気持ちを抑え込み奴を追いやった。

泣きじゃくる美咲の細い肩を抱きしめ落ち着くまで待つ。ごめん

最初から一緒に来ていたらと悔やまれる。
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