歪んだ愛しさ故に
 
「いい加減、体痛いんですけど」


このまま放っておけば、また抱かれそうな予感。

だけど体は、若干悲鳴を上げていて、昨日の情事を思い出させる。


昨日は宣言通り、壊されるように抱かれた。

乱暴にというよりは、強く強引に……。
まるで悪いことをしたあたしを、お仕置きしているような抱き方だった。


何度も……
何度も……。


「お前が悪い」

「……」


それを言われたら、何も文句は言えなくて……。

壊してほしいと途中から煽ったのは、間違いなくあたしだ。



「上沢さんは……」

「それ、なんなの?」

「え?」



とりあえず話題を変えようとしたところで、鋭い声の突っ込み。
少しビクつきながら、上沢さんの顔を見上げた。



「どうしてすぐに、呼び名がそうなるんだよ」



それはまるで、拗ねた子供の口調のようだった。
 
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