歪んだ愛しさ故に
 
敵を作りたくない。

目立ちたくない。

誰の目にも映りたくない。



そう思って
ひっそりと生きていくために偽っていたはずなのに


前振りもなく解かれた作られた自分。



まさかそれを捕えたのが
自分と同じように、偽りの姿を持った男だなんて……。




「じゃあ、また明日ね。


 コトネちゃん」





あたしの人生が

大きく変わっていく―――。

 
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