LIFEー世界でたった一つのものー
第四章

バスを降りてしばらくしてからあたしは口を開いた。

「ねぇ、なんであんなことするの?」

「あんなこと?」
前を歩く三枝くんが不思議そうに振り向く。

あたしはその横に並んで再び言う。
「バスのこと。席譲ったでしょ。」
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