LIFEー世界でたった一つのものー
第五章
~智樹SIDE~

「…あたしはっ!」

びしょ濡れの奈瑠美はそこまで言って、フラついた。

慌てて俺が飛び出して抱きとめると。
「必要ない……人間…なの……。」

そしてぐったりとした。


ホテルマンたちが慌てて駆け寄ってくるのを俺は止めて、奈瑠美を抱きかかえた。
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