不良蝶女



蝶がいなくなったあの日、雅が俺等の前で初めて涙を見せた。

俺はこんな雅をずっとなんて見ていられなかった。見ていたくなかった。


ほんとなら優しい言葉をかけていたかもしれない。

でも、蝶を探さなきゃこいつはいつまででも泣いてる気がした。


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