大好きな君 〜守と花のSTORY〜
近付くにつれて、聞こえる声。
俺はこの声を聞いて固まった。
「目障り、消えろ。」
それは、紛れもない花が発した声で…。
背筋が凍る、とはこうゆう事なのだろう。
…あぁ、そうか。
同じだ、…昨日と同じ。
おっさんに絡まれている花を助けようと、話しかけた時。
俺に向けられた、花の視線…。
俺に向けられた、花の瞳…。
「邪魔するな」そう言いたそうに、何もうつされていない瞳に俺は釘付けになった。
怒り、憎しみ、悲しみ、妬み…。
すべて混ざった威圧的な花が放つ〝それ〟
普通の人間なら出来ない。
それを花はしてみせる。
…花、お前は何者なんだ?
「おいっ!!」
俺は、花たちに話しかけていた。
☆ 守side ☆end。