大好きな君 〜守と花のSTORY〜
……っ、あぁぁぁぁぁあっ!!!
や、ヤバイっ!
海道さんいること、忘れてた。
龍華って聞かれたよね。
ど、どうしよ。
落ち着け、落ち着くんだ、花!
『まっ、まわりまひょうか。』
…やってまったぁぁぁあっ!
噛んだ。
あぁ、もうバレバレじゃん…。
『…良かったぁ、花が無事で。ったく、どこほっつき歩いてたんだよ。』
…ありゃ?
バレてないっ?
きたぁぁっ!!
よ、良かった…。
すると、私に手をさしだす海道さん。
『…?』
『っ、ほら!また、離れるだろが!ったく、これだからガキは…。』
そう言い、私の手を掴んだ。
…!
…ドキドキ。
ん、何だろう、この気持ち。
そういえば、…手を繋いで歩くの、いつぶりかなぁ…。
手もあったかいけど、心もポカポカするよ。