ラブレターを貴方に


「もう、あんたの熱い視線で彼の服燃えそうよ?見つめてばっかいないで、そろそろ攻めてみたら?」

「ゲホ……!せ、攻めるって何を!?」

社員食堂で、ランチをとる私達。

愛のその言葉に、思わず食べていたサラダにむせかえると、彼女は優雅にスープのカップを口につける。

「そのまんまの意味よ。まずは、話すところから始めてみたら?そうでもしないと、あんたの気持ち、うかばれないわよ」

そうは言ってもね~、売り場違うし、何て話しかければいいのよ?

私は、うん~と、曖昧な返事をすると、スープを一気に飲み干した。

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