キミのイタズラに涙する。


そして医者は俺に、その病気を分かりやすいように説明し始めた。


図のようなものを使って説明してくれるが

正直、全然頭に入らなかった。


俺が頭に残ったのは

医者の最後の言葉だけだ。


『今の塚越くんの病気の状況は極めて進行が早い

このまま放っておけば2、3ヶ月の命になってしまう』


頭の中が一瞬、考えることを放棄した。


ドクドクうるさい心臓に呼吸が乗っ取られていく。

まるで呼吸の仕方を忘れてしまったかのように

俺は不規則なリズムで呼吸を繰り返した。


2.3ヶ月?


何だよそれ。

なんの冗談だよ。

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