キミのイタズラに涙する。


「それはこの前聞いたからもう十分だ

だから今度はお前が2人のこと守ってやれよな?」


不安定な手で拳をつくり満に見せると

満は泣きながらその拳に自分の拳を合わせた。


伝えられた。


託せた。


後はもう……思い残すことはねぇ。



それから3日後


寝ころがった状態でいつもの様にアイツらと話して

しばらく経った時、俺は言った。


「少しだけ……沙良と2人で話してもいいか?」


「ああ、」


俺の気持ちを察してくれた満。

あいつは梓を外に連れてくと沙良と2人にしてくれた。


「どうしたの?隆平、2人きりにするなんて……」






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