キミのイタズラに涙する。
「そ、そうだよ!
こういうイタズラはよくないよ……!」
慌てて顔を逸らして隆平にそう言えば、
「わりぃ、わりぃ
でもやっぱ好きだわ、お前の反応」
彼は、そんな事を言いながら原っぱに横たわった。
私のこと
好き……って、言われたのかと思った。
トク、トクとリズムよく音を立てる心臓は
何を示しているんだろうか。
私も隆平に合わせるように、隣に横たわると
彼は言った。
「お前の素直なとこ、好きだぞ
満のこと助けてくれた時も
正直お前がいてくれて助かったって思ってる
いいと思うよ、お前の性格
伝統行事まっすぐ信じる所もな」