キミのイタズラに涙する。


確かにそれはちょっと強引だったけど

私にとっては特別なもの。


「だからずっと付けてようと思ってる

正装じゃない日もずっと身につけて

私の心と一緒にいてもらうの」


「いいじゃん、それ

卒業の時好きなやつと交換出来るといいな」


好きな人……。


「うん……」

それまでに素敵な人と出会えるといいな。


「そろそろ戻ろっか」


「そうだな、」


そう言って隆平が立ち上がるから

私も一緒に立ち上がる。



「…………っ、」


その瞬間、隆平がよろけた。


「ちょ、またイタズラ?

2回目は引っかからないんだからね!」


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