メイドさんに首ったけ!?
……それでも、露はこうして生きている。

僕の前で笑ってくれている。

それだけで、僕は……。


「ね、おにいちゃん!おにいちゃんのおなまえは?」

「僕?僕は霧。東條霧だよ」

「きり、おにいちゃん?」


上目遣いに首をかしげながらそう聞いてくる露の姿はとても愛らしくて……。

いつもとは違う露の表情、仕草にドキッとさせられる。


「ね、おにいちゃんは どうしてつゆをしっているの?」

「え?それは……」


別に言い淀むことではないのかもしれないけれど、本当に露の記憶が4歳の時に戻っているならあまり余計な事は言わない方がいいような気がする。

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