先輩×後輩


「あれ、もうこんな時間」



あれから優子と真剣に課題に取り組んだ。


気づいたら、もう6時を過ぎていた。



「夕飯食べてく?」

「いいの?」

「うん。お母さんに言ってくるから待ってて」



そう言って優子は1階に降りていった。


優子とは高校時代からの友達。


だから、昔からよくご飯をご馳走になってたんだ。


もちろん、逆もあるよ。


優子があたしの家でご飯を食べることも、よくあった。


だから、必然的に弟の光輝くんと会う回数も多くて。


…それで、俊くんのことも知ったんだよね。


なつかしいなあ。


もうすぐ、あれから1年がたつ。


あたしと俊くんはまだようやく1年目だけど、もう2年付き合ってる優子と健一くんはすごいね。


じつは2人は、あたしの憧れでもあるんだ。

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